これまでに、Twitterで紹介してきた半・分解展の所蔵品たちをまとめてみました
※読み込みにちょっと時間が掛かるかもしれません子育てのあいまにTweetしているので多少の誤字脱字があります
参考にする際は、お気を付けください
【 男性使用人 】
1800年
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) October 11, 2021
「鑑賞用の寄生虫」とまで蔑まれた使用人
【フットマン】のコートを紹介します
「昔の派手な服かな?」で終わってしまうのは、勿体ないです
階級社会におけるフットマンのポジションは、使用人のなかでも特異なものでした
彼らの凄まじい生き様と、肉体的/精神的に支えたコートを探ります pic.twitter.com/Hz7wlK4lPT
1870年フランス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) September 26, 2021
馬車の運転手が着た「コーチマンズ・オーバーコート」を紹介します
未使用の状態で150年間眠っていたものを買い取りました
私はこれまで「男性使用人」のさまざまな衣服を紹介してきました
花形使用人であるフットマンと比べながら、その差異を見ていきましょう pic.twitter.com/HxXuUUxzuc
1920年イギリス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) February 13, 2022
狩猟舞踏会の召使いの正装【ハントドレス コーチマンズ スーツ】を紹介します
召使いのスーツの特徴は何といっても、お尻の金属釦
「美しく立ってろよ」と言わんばかりに釦が縫い付けられています
このスーツは、狩猟後におこなれるHunt Ball(狩猟舞踏会)で召使いが着用しました pic.twitter.com/k3AtmtWI6z
1900年フランス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) October 2, 2021
男性使用人の正装【コーチマンズ スーツ】を紹介します
お尻に注目してください
10個もの金属釦が縫い付けられています
彼らの仕事は、館内での給仕や雑務
そして「美しく立ち続けること」でした
主の紋章が刻まれた金属釦に、傷をつけることは許されません pic.twitter.com/6Rd6tOEWRX
1855年創業
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) March 27, 2021
ルーヴル美術館の向かいにあるルーヴル百貨店が製作した19世紀の召使いの服「フットマン/リヴァリー」を紹介します
実は、貴族の服以上に目まぐるしくデザインが変化した召使いの服装
フランス革命を過ぎると、仕える主人よりも派手な服を着て「人間アクセサリー」の役割が与えられます pic.twitter.com/BQDKbwOxpd
【 ロココ~新古典主義 男性貴族 】
1740年
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) December 4, 2021
特権階級の一張羅【ジュストコール】を紹介します
真紅のベルベットシルク
巨大な金糸のカフス
金糸の釦34個と、鋼の釦ホール48個はすべて飾りです
背面のプリーツ長は3m越え
「男性スーツの始祖」となった衣服の、知られざる歴史とあまりに奇妙な構造を紐解いていきます pic.twitter.com/Ib8CNXirQb
1750年イギリス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) May 20, 2021
メンズウェアの頂点「ウエストコート」を紹介します
ウエストコートとはベストのこと
ところがこの服はベストに見えません
袖が付いているので、まるでコートのようですね
現代では脇役のベストですが、18世紀は「貴族の洋服の頂点」に君臨していました
構造と歴史を探りましょう↓ pic.twitter.com/E9sGWa4vro
フランス革命前に貴族が着用したアビ・ア・ラ・フランセーズの「ウエストコート」を紹介します
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) March 3, 2021
1770年ごろの物になります
前面は「シルク素材に贅沢な刺繍」が施されます
背面はジュート素材、背中の中心にはプリーツ布が挟み込まれます
いわゆる「ベスト」と呼ばれるアイテムの誕生を探りましょう pic.twitter.com/LOz6Z4win8
18世紀ロココの絵画を見ながら【特徴的なシワ】を紹介します
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) January 20, 2022
「ロココの男性美」を描くのであれば、現代とはまったく異なる「衣服の造形線」に着目しましょう
シワが、美へのヒントを与えてくれます
私が所有する当時の実物も交えつつ、考察していきます pic.twitter.com/kjVqfCGAtF
18世紀ロココ絵画から見る「構造美」
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) January 25, 2022
今回は私が最も伝えたい【タスキじわ】を紹介します
そして、絵画に描かれた人物がどのような「着心地」を味わっていたのか?
【着心地の探究】こそが私の研究テーマです
タスキじわとは、身頃に表れる特徴的なシワです
ロココ絵画には高確率で描かれています pic.twitter.com/hZ9AQmu1Vm
1810年イギリス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) September 25, 2021
ブルボン王政復古の【アビ・ア・ラ・フランセーズ】を紹介します
豪華絢爛な刺繍が施された男のコート(アビ)は、フランス革命中にストッキングと共に廃れました
時代は進みナポレオン没後に、ヨーロッパは再び「王様の時代」に戻ろうとします
アビがまた、返り咲いた瞬間です pic.twitter.com/CJUMuRDdhV
【フランス革命における紳士服の変化】を簡潔にまとめてみました
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) June 8, 2021
私は衣服の「内部構造と着心地」を研究しています
フランス革命と第一次世界大戦ではその前後で、真逆の美意識を宿した衣服が生まれています
ことフランス革命においては【装飾美から造形美】への転換がみられます
続 pic.twitter.com/6NyTmSaNGT
1810年イギリス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) June 15, 2021
狩猟を愉しむ貴族が着用した【リージェンシーテイルコート】を紹介します
フランス革命後の紳士服は、新古典主義の影響を受けて【造形美】を表現していきます
男らしい造形美を構築するための「ウール素材」と「テーラーメイド技法」は、イギリスの十八番だったのです pic.twitter.com/A2r3Xf17iY
1809年フィラデルフィア
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) February 15, 2020
「Mノッチ」を縫いました
Mノッチの正式名称はリージェンシーテイルコートです
リージェンシーテイルコートの中で、衿の刻み部分がM字になっているものをMノッチと呼びます
(画像3枚目を参照)
Mノッチをひと言で表すならば「過剰造形」の衣服です pic.twitter.com/fbgb2Ywp1Y
偉大な作曲家「ベートーベン」
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) November 14, 2021
馬に跨るナポレオンの肖像画を描いた「ダヴィット」
1800年ごろに活躍した芸術家たちが着用したコート【Mノッチ】を紹介します
Mノッチは、新古典主義やロマン主義を体現した「過剰造形」の衣服です
イギリスがつくりあげたテーラーメイド(仕立て)の原点といえます pic.twitter.com/TWGG5No50C
無能がつくった肖像画【シルエット】を紹介します
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) August 3, 2023
こちらは1820年ごろのシルエットです
シルエットとは「影絵の肖像画」のこと
輪郭のみをなぞり、黒塗りした肖像画が19世紀初頭にかけて流行しました
シルエット誕生の背景には、とある無能大臣と浪費家王様が絡んでいるのです... pic.twitter.com/3qwH99cwG2
【 ヴィクトリア朝 男性貴族 】
19世紀ヴィクトリア朝において「真っ赤な燕尾服」を着用することは、紳士のステータスシンボルでした
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) August 15, 2023
田舎の別邸「カントリーハウス」でおこなわれる【狩猟舞踏会】の正装です
ご婦人に負けじと紳士も色鮮やかに装いました
今回は1845年イギリス
【ハントバル・テイルコート】を詳しく紹介します pic.twitter.com/QhaCjeeoZb
1830年イギリス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) December 7, 2021
英国流の宮廷服【コートスーツ】を紹介します
コートスーツのCOURT(コート)とは宮廷を指します
1800年初頭、紳士服の流行は華やかなフレンチモードから、洗練されたブリティッシュスタイルへと移行します
宮廷に足を踏み入れる男性(宮廷人・軍人以外)に義務付けられた服装です pic.twitter.com/rxsNzuHiw0
19世紀初頭
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) October 5, 2021
男たちの「造形美」を支えた名脇役【ウエストコート】を紹介します
フランス革命後の男たちは、彫刻ような造形美を求めました
特に上着は、鳩胸のように膨らまし「誇張した胸板」を構築します
極端な胸の造形を、内側から支えたウエストコートの「知られざる構造」をお見せします pic.twitter.com/TvI0BRv1GJ
フランス革命後に生まれた過剰造形の衣服「Mノッチ」を紹介します
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) February 17, 2021
裏を「裏側」をみてください
幾重にもステッチが施され、造形が「構築」されています
フランス革命は「紳士服の美意識を刷新」しました
装飾に富んだロココスタイルから「地味で造形的」な新古典主義スタイルに変貌を遂げたのです pic.twitter.com/tIxMnxAlI9
180年前につくられた手縫いの「燕尾服」を紹介します
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) October 12, 2022
男性スーツは、現代のようなジャケットタイプではなく、尻尾が生えているのが基本スタイルでした
なので、テイル(尻尾)コートと呼ばれます
1840年代ごろは、女性と男性の美意識が共鳴する稀有な時代でもあります
その共通点を探りましょう pic.twitter.com/hxtyGsELh1
1890年
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) March 10, 2022
紳士の外套【インバネスコート】を紹介します
日本では「トンビ」の愛称で親しまれ、シャーロックホームズのアイコンとしても有名なインバネス
19世紀末にはさまざまなタイプが開発されていました
今回は、非常に珍しい【袖付きインバネス】の紹介です
好きな人にはたまらない1着でしょう pic.twitter.com/Z5x20QMqWj
男の【Vゾーン】をご存知でしょうか
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) March 9, 2022
Vゾーンとは、スーツにおけるV字のコーディネートを指します
スーツの衿(ラペル)から覗く、シャツ+ネクタイのコーディネートは時代ごとに特徴があります
ロココ/新古典主義/ロマン主義/印象派、それぞれのVゾーンスタイルを紹介します pic.twitter.com/hyv31qk1xc
19世紀のスーツスタイルに欠かせない装飾といえば【懐中時計】です
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) August 13, 2022
ジェントルマンたちは、漆黒のスーツスタイルに懐中時計のチェーンを光らせました
このチェーンが一体どのように洋服と合体しているかご存知でしょうか?
今回は、1890年イギリスの【懐中時計とチェーン】を詳しく紹介していきます pic.twitter.com/1OFGNOecjM
19世紀ヴィクトリア朝
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) September 29, 2022
【髪の毛でつくられた懐中時計のチェーン】を紹介します
大切な人への贈り物に、自身の毛髪を渡すのはいかがでしょうか?
現代の感覚ですと不気味に感じますが、100年ちょっと前はポピュラーな風習でした
今回は、ヘアジュエリーの文化と、毛髪チェーンに迫ります pic.twitter.com/kkEsw40h2a
紳士の懐中時計 第三弾
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) October 1, 2022
今回は、19世紀前半まで遡ります
新古典主義を生きた男たちの腰にぶら下がった謎の物体
一体これはなんでしょう
電子メールも電話もない時代だからこそ「己の証明」が必要でした
時を刻む懐中時計と共に、身分証明として欠かせなかった男の装飾品に迫ります pic.twitter.com/YQy5XKOWij
印象派の画家たちがそうであったように、19世紀の男たちは漆黒のスーツに身を包みました
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) August 16, 2023
唯一の光は、腰に輝く懐中時計のチェーンのみです
装いにこだわる紳士のなかには【チェーン専用の釦ホール】をつくる伊達男もいました
今回は超マニアックです
【紳士の知られざる釦ホール】を紹介します pic.twitter.com/wOJX5q5oI1
【 男の軍服 】
1880年イギリス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) July 13, 2021
英国士官の肋骨服【パトロール・ジャケット】を紹介します
ほぼ未使用に近い状態で手に入れることができました
相手を威圧する重厚なデザイン
手縫いで留められた複雑なブレード装飾
絞り上げられたウエスト
そのすべてが、ヴィクトリア朝イギリス軍の美しさを表現しています
続 pic.twitter.com/Vrrcp0kBMc
英国陸軍/最上級連隊【ハウスホールドギャバリー】
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) February 8, 2022
将校が着用した「ミリタリーオフィサーフロックコート」を紹介します
胸の紐は「ドロップタブ」と呼ばれ、その端につく楕円の玉は「オリベット」
これらすべてが手縫いです
君主公式護衛のため、貴族階級出身が多い連隊としても知られています pic.twitter.com/fgbg627FWB
1880年イギリス ヴィクトリア時代
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) July 24, 2021
宮廷騎兵隊「ハウスホールドギャバリー」が着用した【ミリタリーオフィサーフロックコート】を紹介します
見る者を圧倒する、胸の垂れた下がったブレードが最大の特徴です
19世紀初頭のユサール(肋骨服)に用いられた装飾を踏襲しデザインされたました pic.twitter.com/YLrTXNjjTB
1890年フランス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) March 31, 2021
外交官が着た制服「ディプロマティック/コート」を紹介します
まず目を奪われるのは、贅沢に施された「金モール刺繍」です
衿とカフスには、わざわざ「ベルベット生地」を重ねて刺繍をし、背面は腰全体に大迫力の刺繍がのります
外国に赴く重役ならではの美しい制服です pic.twitter.com/oaMcmjEjD7
1860年アメリカ南北戦争
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) March 23, 2021
NY州民兵第7連隊「シルクストッキング」
歩兵隊のコートを紹介します
「上流階級」を意味するシルクストッキングは、民兵ながらも装飾美に凝った軍服を身に付けました
コートには50個あまりのメタル釦と、銀糸のブレードが縫い付けられた贅沢なつくりです
細部を見ると... pic.twitter.com/iu5svTMbkF
1804年ナポレオン・ボナパルトにより軍学校とされた「École polytechnique エコールポリテクニーク」の軍服を縫ってみました
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) October 24, 2020
こちらは、1900年ごろのユニフォームです
前tweetにも書きましたが、シンプルな中に光る丁寧な仕事ぶりに感銘を受けて製作してみました
では「傾きの構造」を見てみます
↓ pic.twitter.com/oF1PaRqzEl
1794年設立
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) October 18, 2020
1804年にナポレオン・ボナパルトにより軍学校とされた「École polytechnique エコールポリテクニーク」の軍服を分解研究しています
このユニフォームは1900年フランスのものです
シンプルな見た目ですが、内部構造は手の込んだつくりになっています
同年代のアメリカ軍と比べても別格です pic.twitter.com/oLRhbTVJVv
【 下層階級の衣服 】
1900年イギリス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) December 30, 2021
下層階級が着用したオーバーコートを紹介します
これまで上流階級の衣服を紹介していましたが、今回は労働者です
当時の服は「お直し」されていることが多々あります
驚くことに、このコートは「左右反転」して仕立て直しされているのです
左の裏を右の表に、右の裏を左の表にです pic.twitter.com/JxEzdPuAJd
1790年フランス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) July 3, 2022
フランス革命を起こした労働者「サン・キュロット」が着用した上着【カルマニョール】を紹介します
労働者の衣服はボロきれになるまで着用されるため、ほぼ現代に残りません
今回、奇跡的に綺麗な状態でイギリスにて発掘され、買い取りました
【最下層の人間】が着ていた服とは...? pic.twitter.com/3tUVVaRlKy
【 乗馬/狩猟服 】
【狩猟服の歴史と構造】を簡潔に紹介します
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) June 25, 2021
今回は「真っ赤な狩猟服」にフィーチャーしてみましょう
この服、皆さんには 何色 にみえますか?
真っ赤な狩猟服と言いましたが、素直に赤色と言わないのがイギリスの美意識です
色の向こう側に隠された、美しい紳士像を探ります pic.twitter.com/Uwi0QyVz1B
1900年初頭
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) November 18, 2020
イギリスの狩猟服を買いました
久しぶりに資料用の衣服を購入しました
学生時代からコツコツと集めている狩猟服
これで5着目です
真っ赤な生地の色が目を引きますが、本当に着目すべきは「裏の構造」です
乗馬に適した興味深いつくりになっているのです・・・ pic.twitter.com/ZklXTmxm4q
1903年イギリス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) September 28, 2021
女性の「横乗り乗馬」専用スカート【サイドサドル】を縫いました
今回は120年前に起きた「乗馬VS自動車」の構図を、衣服を介して紹介します
先日のTweetでは馬車を運転する使用人のコートが、車の普及により廃れていく様をお見せしました
しかし、馬に跨り続けた女性もいるのです pic.twitter.com/XDZlNLQKeD
1890年アメリカ
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) August 29, 2021
女性用乗馬スカート【サイドサドル】を紹介します
当時の実物を手に入れてから、サイドサドルの歴史と構造をもう一度調べていました
この実物を紹介しつつ、19世紀の書籍のなかから記憶に残ったフレーズを挙げていきます pic.twitter.com/wOaMwJN3dR
1900年初頭アメリカ
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) April 5, 2022
エドワーディアン期の女性用乗馬服【ライディング ハビット】を紹介します
ヴィクトリア朝とは異なる「メンズスーツ」の影響を受けたテーラードタイプの乗馬服です
ドレスメーカーでなく「テーラーの技術」で仕立てられており、内部には固い麻芯が仕込まれた重厚な1着です pic.twitter.com/grXUqUzBNp
19世紀末ヴィクトリア朝
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) July 11, 2022
淑女の便利グッズ【スカート リフター】を紹介します
1860年ごろから、乗馬やクリケットなどスポーツに励む女性が増えてきました
しかし、丈の長いスカートは女性の動きを制限します
そこで開発されたのが「スカートリフター」です
スカートを「たくし上げて」解決しました pic.twitter.com/YEEz8LE9rq
200年前の紳士のズボン【ブリーチズ】
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) July 1, 2022
乗馬用ズボンとして流行し「男性美の歴史」にその名を刻みます
私が手に入れた1着は、1810年イギリスのブリーチズ(未使用)です
極厚の鹿革を、繊細な手縫いで仕立てています
男性美の歴史は、下半身にあります
その意味と構造を解き明かしていきます pic.twitter.com/gguMBvd21i
【 ロココ~新古典主義 女性の衣服 】
フランスから300年前のドレスが届きました
"空飛ぶドレス" の異名を持つ【ローブ・ヴォラント】です
フランス革命で首が飛んだルイ16世のおじいちゃんにあたる「ルイ15世の時代のドレス」です
もう、奇跡としか言いようのない保存状態で現存していました
一体どこが空飛ぶドレスなのでしょうか?続 pic.twitter.com/BEIJ1zIKSa
1750年フランス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) July 22, 2022
贅を尽くしたロココ朝の最盛期
貴婦人の背中には、まるで「翼のような布の壁」が造形されました
そのドレスは【ローブ・ア・ラ・フランセーズ】と呼ばれます
絵画のなかに見た、究極の美を詳しく紹介していきます pic.twitter.com/SDZ2cCLJdv
1780年
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) July 20, 2022
マリーアントワネットも愛したドレス【ローブ・ア・ラングレース】を紹介します
フランス革命の足音と共に、豪華絢爛なフランスの宮廷文化は崩れていきました
フランスの宮廷ドレスを否定した、イギリス流のシンプルなドレスとは?
ローブ・ア・ラングレースの構造を紐解いていきます↓ pic.twitter.com/Ixig7qtMCs
1770年イギリス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) March 22, 2022
ロココ貴族のドレス【ローブ・ア・ラ・ラングレース】の上半身を手に入れました
本来は写真3枚目のようにスカートと一体になったドレスなのですが、切り落とされています
しかし上半身だけでも充分に資料的価値があると判断し、購入しました
摩訶不思議な構造を紹介していきます pic.twitter.com/urqIAKNLEM
1780年フランス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) March 20, 2022
フランス革命前夜の女性の上着【カラコ】を紹介します
革命の足音が近づくにつれて、簡素化したファッションが流行します
宮廷で着用する丈の長いドレスではなく、田舎風の丈の短い上着、それがカラコです
この1着は鮮やかなサックスブルーのシルク生地で仕立てられています pic.twitter.com/RCDnjI9CN9
ドレスの「胃袋」って知ってますか?
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) May 19, 2023
18世紀ロココ朝のドレスの胸当ては、取り外しができました
その名も【ストマッカー】
名前の由来は、胃袋(ストマック)だそうです
華やかな装飾品なのに、なんかもっと適切な名称はなかったのかな?なんて思ってしまいます
そんな胃袋を詳しく見てみましょう pic.twitter.com/2jLHT1v4YY
もっとも美しい「木綿のドレス」をご存知でしょうか
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) October 13, 2023
200年前の木綿ドレス【シュミーズ・スペンサー】を紹介します
向こう側が透けるほどに繊細な素材
砂糖のように白く甘いデザイン
ロマン主義を体現したかのような1着です
しかし、美しいものには棘がある
実はこのドレス、軍服を...
続 pic.twitter.com/s0NgPDR2PK
1800年フランス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) October 3, 2022
皇帝ナポレオンが君臨するなかで流行した、貴婦人のドレス【シュミーズドレス】を紹介します
「エンパイア」と呼ばれたこのドレスは、肌が透けるほどに薄いコットンで仕立てられ、新時代の女性美を表現しました
女性たちは、コルセットもパニエも、すべての補正下着を脱ぎ捨てます pic.twitter.com/Qq39yQZ89Y
着物と同じで、反物のまま仕立てられるドレスは、当たり前のように存在しています
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) August 11, 2023
こちらは1750年【ローブ・ア・ラ・フランセーズ】と呼ばれるロココ朝を代表するドレス
この時代、布は芸術品として扱われており、ドレスは再利用を前提に仕立てられます
背面のタックを広げてみると、その構造が... pic.twitter.com/jyYWYeqBZa
260年前のドレスが、なぜ美しいのか?
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) September 8, 2023
その秘密は「背中の裏側」にありました
1760年イギリス
貴族のドレス【ローブ・ア・ラ・フランセーズ】を紹介します
このドレスは、裏地も完全に残った状態で手に入りました
見てください
背面をコルセットように仕立てています
女こそ、背中で語るのです
続 pic.twitter.com/JhoUhrEiEk
なぜ女性たちは、袖を膨らましたのでしょうか?
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) September 13, 2023
1830年代、極限にまで達した巨大袖を持つ【ペリス・ドレス】を紹介します
見てください
この胴体よりも大きく膨らんでしまった袖を
このような袖が生まれた背景には、19世紀の「歪んだ女性像」が深く絡んでいます
巨大袖誕生の歴史に迫ります 続 pic.twitter.com/tqlGfKVnIG
【 ヴィクトリア朝 不思議な羽織りヴィジット 】
19世紀末に流行した女性の【黒づくめファッション】
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) September 18, 2023
現代のモードブランドも顔負けのセンスではないでしょうか?
生で見ると思わず足を止め、見入ってしまう魅力と迫力があります
好きな人には刺さるハズ
ヴィクトリア女王が長い期間、喪に服したことで流行したスタイルです pic.twitter.com/OoT4toplCe
1870年ヴィクトリアン時代
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) March 21, 2021
円形に広がる上着「ヴィジット」を縫いました
「クリノリン」と呼ばれる円形に拡張したスカートに合わせて着用する上着です
贅沢に布を使用してつくられるヴィジットは、まさに上流階級の証
歩くたびに揺れうごく装飾が、見る者に優雅な印象を与えます
特に袖の構造が... pic.twitter.com/7s7Cl1Rted
1892年イギリス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) February 1, 2021
ヴィクトリアン時代の女性たちの羽織りもの「ヴィジット」を縫いました
この衣服は19世紀末の数十年のみ流行り、廃れました
羽織りとジャケットが混ざった構造に「和服」のテイストが取り入れられています
恐らく万博の影響を受けて生まれたのでしょう
複雑怪奇な構造は、必見です pic.twitter.com/oTKOhmx3Hg
19世紀末アメリカ
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) July 1, 2021
ヴィクトリア時代の淑女の防寒着【ヴィジット】を紹介します
今回のヴィジットはデザインに驚愕しました
なんと「小麦柄」の刺繍が大胆に施されているのです
農家のブルジョアマダムが、上流階級の仲間入りを果たすために仕立てさせたのかと想像してまう、悪趣味なデザインです pic.twitter.com/UasyXYgdDq
19世紀末ヴィクトリアン時代
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) January 25, 2021
女性が着用した「ヴィジット」を研究用に購入しました
ミッドナイトブルーのベルベット生地に、チャコールグレーのレースが縁どられた1着です
こちらも「袖の構造」がこれまでのヴィジットとは一線を画す興味深いものでした pic.twitter.com/VFgF8Axl9n
1892年イギリス ヴィクトリア時代の女性が羽織った「ヴィジット」を縫いました
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) January 18, 2021
「Japanese Sleeve」とも呼ばれた振袖風のテーラードスリーブが特徴です
袖に覆い隠された身頃はコルセット型につくられ、しっかりとウエストの「くびれ」が造形されています pic.twitter.com/HZJPnZ4kkC
【 ヴィクトリア朝 女性の衣服 】
【死のドレス】が現代に蘇りました
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) September 15, 2023
19世紀ヴィクトリア朝に、多くの女性の命を奪った色があります
【パリス・グリーン】と呼ばれた美しい緑色の染料は、ヒ素を含んだ猛毒だったのです
そんなドレスを、手作業で修復した半年間
ようやく復元ができました
(毒、効かない体質なんだよね...オレ) pic.twitter.com/5LY1mIR8tT
これは、コルセット?
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) September 22, 2023
いいえ、「スイス・ウエスト」です
今回は、1860年に大流行した装飾品スイス・ウエストを紹介します
「コルセットとベルトを足して2で割ったもの」そう思って間違いないでしょう
コルセットのような固い金具が付いておらず、ソフトな装着感
裏には、クジラのヒゲが...続↓ pic.twitter.com/W1TcGGcVeo
ルノワールも描いた美しいドレス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) September 25, 2023
1870年代のドレスには、この時代にしか見られない面白い特徴があります
百貨店が隆盛し、ミシンが当たり前になったとき、ドレスは新たな美意識を宿します
まずは、スカートの脇に設けられた【知られざるポケット】から紹介いたします↓
続 pic.twitter.com/6jUcvMiGIJ
1892年イギリス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) March 10, 2021
お洒落な防寒着「ヨークケープ」を縫いました
円形に広がる通常のケープとは異なり、「箱型の角ばったシルエット」が特徴の1着です
前後にデザインされた「プリーツ」は、装飾のみならず腕を動かすための「ゆとり」としても機能します
見た目と機能の両立が難しい1着でした
↓ pic.twitter.com/6iUHtFnKGn
仮で組んでみた1892年イギリスの「ケープコート」
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) December 16, 2020
まるで拘束具のように、まったく動くことができずに笑ってしまいました
ティーを飲むように、肘を曲げて口元に運ぶ動作のみが可能です
腕を広げる/手を挙げるなどは出来ません
巨大な袖が、おヘソから腰までを覆うデザインです pic.twitter.com/kWLFuk1Djm
1880年ヴィクトリアン時代
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) February 24, 2021
女性たちが身を包んだ「ヴィクトリアン・ラップ」を紹介します
1800年代中葉~末、女性の上着は、曖昧で不思議な構造が増えてきます
このWrap(ラップ)と呼ばれる衣服も何とも形容しがたいかたちです
「ショール」でもなく「ケープ」でもない
身体を包むだけの構造です pic.twitter.com/UpVeqr62km
140年前の理想形
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) February 24, 2023
ヴィクトリア朝末期に誕生した婦人服「アルスター」を紹介します
寄生虫サプリメントにヒ素ドリンクなど、にわかには信じがたい狂気のダイエット法が19世紀にあったそうです
女性たちが目指したウエストは45cm
私は、この服に出会ったとき、あながち嘘でもないなあと思いました pic.twitter.com/b8Bg9nwhIC
1880年アメリカ
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) December 9, 2021
上流階級の女性が着用した【ポロネーズ】を紹介します
19世紀末、女性たちの間でタイトフィット&ロング丈のドレス「アルスター」が人気を博します
そのアレンジとして、前裾を切り落としたポロネーズスタイルが登場しました
ロココのデザインを汲んだ、新たなドレスの誕生です pic.twitter.com/xv76OmGHAe
1880年イギリス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) February 3, 2022
バッスルドレス「ポロネーズ」を紹介します
上半身とスカートが、こんな風に分かれているって知っていましたか?
上着には「長い尻尾」が付いており、複雑に折り畳まれてボリュームを生みだしています
140年前のドレスですが、表地はとても綺麗な状態で残っていました pic.twitter.com/T0UZumq4VG
20世紀初頭
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) May 25, 2021
ウクライナの民族衣装「ウクラニアン コルセット」を紹介します
花柄の刺繍が施されたシャツ「ヴィシヴァンカ」は有名な民族衣装です
私はシャツの上に羽織っている「不思議な構造のベスト」に惹かれました
実物を見てみると、驚くべき背中の造形がわかってきたのです pic.twitter.com/5QKJsGsiI4
1880年ヴィクトリア朝
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) March 2, 2022
超変態的な構造のコート「クリフトンスリーブ ドルマン」を紹介します
このコートは完全に玄人向けです
一見すると派手な服にしか見えませんが、洋裁の技術者が視れば【変態的な構造】に気が付くはずです
婦人服の裁断方法が複雑化する19世紀末においても、際立って変な服です pic.twitter.com/rNhrp0WvyU
1880年 身体に纏う造形装飾
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) February 11, 2022
【ロシアン サーキュラー】を紹介します
上流階級の女性たちに求められたのは、高級な調度品のように、ただ美しく存在すること
19世紀末に大流行したロシアンサーキュラーは、腕をも削りとり女性を美しい造形物に仕立て上げました
この服の知られざる構造美を探ります↓ pic.twitter.com/g8rrooglom
19世紀末フランス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) February 4, 2021
軽騎兵が着用した「ユサール」の女性サイズをつくりました
日本では「肋骨服」の異名を持つユサールは、漫画ゴールデンカムイの影響もあり認知を広げています
15世紀ハンガリーで生まれた軍服ですが、現代の女性が着ても似合うのです
では何故、女性が着ても似合うのでしょうか? pic.twitter.com/Ga1gm4im5L
1890年ノルウェー
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) February 1, 2022
【女性の肋骨服】を紹介します
ヴィクトリア朝の淑女はファッションに飢えていました
彼女たちは、前世紀のロココスタイルをリヴァイバルさせたり、コルセットを進化させたりと常に変化していきます
そして
軍服さえも、ファッションという無盡蔵に沈めていきます pic.twitter.com/tcQVLiM6bo
130年前につくられた、女性用【肋骨服】を友人に着てもらいました
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) August 2, 2023
時代はヴィクトリア朝末期
すでに大量生産・大量消費は確立されており、女性ファッションは欲望のままに生み出され続けます
このデザインは、男性の軍服がモチーフになっており「あばら骨」を連想されるブレード装飾が特徴です pic.twitter.com/zcKtO2PzZU
日本人がこのようなドレスに身を包んでいた時代もあったんですよね
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) October 6, 2023
日本では「鹿鳴館スタイル」とも呼ばれた西洋ファッション
今回は、1880年アメリカ製の【バッスル・ドレス】を紹介します
目を惹くのは「突き出たお尻」
重力に逆らい持ち上げるため、スカート内部に仕込まれていたモノが...続 pic.twitter.com/SvXGpS3TDT
1850年フランス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) March 6, 2022
【ヴィクトリアン ボディス】を紹介します
1830~1860年ごろまでに見られる特徴的な構造が「極端に小さな腕の付け根」です
写真2,3枚目の通り、肩から落ちた位置に、腕の付け根を小さく設計し、巨大な「パゴタスリーブ」の袖をつけます
肩より上に腕があがらない構造と言われます pic.twitter.com/OpMwGQUSlo
1850年アメリカ
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) April 11, 2022
袖とケープが着脱可能な【ヴィクトリアン ボディス】を紹介します
各国が産業革命を遂げても尚、19世紀をかけて服の価値は非常に高いものでした
女性たちは昼と夜のドレスコードに対応すべく、1着のドレスを使いまわせるように「取り外しできるギミック」を搭載します pic.twitter.com/BMxoyeZ3DY
1860年アメリカ
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) July 16, 2022
南北戦争時に流行したミリタリールックの【クリノリン ドレス】を紹介します
意外にも「戦争と婦人服」は密接に関わっています
ナポレオン戦争のころから幾度となく、軍服のデザインが取り入れられたドレスが流行します
今回は、クリノリン期の軍服風ドレスに焦点を当ててみましょう pic.twitter.com/UlEAyYIMhy
目の覚めるようなタータンチェックが美しい
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) February 14, 2023
1850年の【クリノリン・ドレス】を紹介します
お尻に付く「巨大なリボン」は、まるで漫画の世界から飛び出てきたかのようです
リボンのふちには、なんと【ハッシュタッグ#】が縫い付けられていました
SNS映えも計算済みの、古くて新しいドレスです pic.twitter.com/1pDZk3FYgc
1880年イギリス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) July 8, 2022
お尻を膨らます補正下着【ロブスターテイル・バッスル】を紹介します
1880年ごろから、お尻部分を膨らましたスタイルが大流行します
その造形を実現するため、スカートの下に装着したのが「バッスル」です
実はこれ「ちょうちん」みたいにパタパタと折り畳めるんですよ pic.twitter.com/qA07jbSeJ1
1880年フランス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) July 7, 2022
女性用外套【ケープコート】を紹介します
上品でしなやかなウール素材でつくられたコートです
19世紀末の女性たちのあいだで流行った、お尻を膨らます「バッスル」
その分量を覆うために、背中の布が贅沢に使われており美しいドレープがなびいています pic.twitter.com/8I8l6y9cb4
1900年ヴィクトリア朝
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) July 4, 2022
驚くべきギミックが隠された【サイクリング スカート】を紹介します
産業革命の影響により、女性たちは続々と社会進出を果たします
ヴィクトリア女王が娘たちに自転車を買い与えたことにより、新たなスカートの開発が進みました
まるで袴のようなデザインに隠された意図とは? pic.twitter.com/9WVkIScKpu
19世紀末、女性はどのように自転車に乗っていたのでしょうか
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) August 17, 2023
例えば、こんなに優雅なスタイルで颯爽とペダルを漕いでいました
でも「スカートで自転車に乗るのって、面倒じゃないですか?」
今回は、130年前の女性たちが考案した【驚きの仕掛け】を紹介します
実は、このスカート、釦を外すと... pic.twitter.com/tTEfzmBDJO
19世紀ヴィクトリア朝の便利グッズ
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) July 12, 2022
【シャトレーヌ】を紹介します
洋裁道具にメモ帳、ペン
そして大切な鍵まで、全部ひとまとめになった装飾品です
労働者から上流階級まで幅広い層が、用途に合わせて装着しました
機能性よりも「装飾美」を追究した贅沢なアクセサリーを、詳しく紹介します pic.twitter.com/XmexOC5oik
皆さんはどんな財布をお持ちですか?
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) December 18, 2022
150年ほど前の西洋では、老若男女問わず【マイザーパース】という財布を使っていました
現代の財布とはだいぶ見た目が違いますね
いったい何処からお金が出るのでしょうか?
別名「けちん坊の財布」と呼ばれたマイザーパースの由縁を探ります pic.twitter.com/gWqSEARanA
120年前につくられたパンプスと、靴の上にかぶせる装飾品「ブーツトップ」を紹介します
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) February 22, 2023
19世紀末からファッションアイテムとして頭角を現したのがブーツトップでした
軍服のゲートルから派生したもので、脚を守る防具ではなく「装飾具」として独自に進化を遂げています
その歴史と構造を探ります↓ pic.twitter.com/vhFVz0xsp3
現在でも愛好家の多いクラシックシューズの王道【釦ブーツ】
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) February 21, 2023
今回は1890年にアメリカでつくられた、女性用釦ブーツを紹介します
その歴史は古く1810年ごろまで遡ります
「紐の靴よりもほどけにくい靴がほしい」という声から発明されたそうで、1910年ごろまで永く愛されました
細部に迫ります↓ pic.twitter.com/Z6ccOmeRYv
あたなは19世紀のデザイナーです
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) March 21, 2023
ここに【シルク素材のフリル】がたくさんあります
さて、どう使いますか?
ドレスの表側に縫って飾り付ける?
それは凡人の考えですね
貴婦人は【ダスト・フリル】として、スカートの裏側に大量に縫い付けます
なんと、ゴミ刷毛としてシルクのフリルを使いました pic.twitter.com/fOGZi4hl4L
1880年につくられた不思議なKIMONO?
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) March 3, 2023
上流階級の室内着【ドレッシング・ガウン】を紹介します
皆さん、この140年前の洋服「着物」に見えますか?
私には、西洋人が試行錯誤しながらつくった着物風ガウンに見えます
当時、西洋ではジャポニズム人気が高まっていました
この謎のガウンを探ります pic.twitter.com/RySvQsqL6r
1880年イギリス
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) March 1, 2023
お茶会に着るドレス【ティーガウン】を紹介します
上流婦人たちにとって、午後のティータイムは「リラックスとファッション」を最大限に愉しめる時間でした
ウエストを締め付けずに、ゆったりと着用するティーガウン
前面に散りばめられた刺繍は、日本的な鶴とキキョウの花です pic.twitter.com/WatvR4Bkec
世紀末の巨大袖「ジゴ・スリーブ」
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) September 19, 2023
英国の最盛期19世紀ヴィクトリア朝は、巨大袖に始まり巨大袖に終わります
今回は、そんな世紀末のドレスをご紹介
ですが...
形と色味も相まってか、私には某里と対立する某山にしか見えなくなりました
...腹ごしらえも済んだので紹介していきます
続 pic.twitter.com/Cnun0rxIVF
「鼻眼鏡」ときいて、誰を思い浮かべますか?
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) September 11, 2023
19世紀末期、西洋で流行した鼻眼鏡
こちらは「遠近両用レンズ」が付いた珍しいモデルです
ただでさえ固定しておくのが難しそうな鼻眼鏡ですが、はたして上手くピントが合うのでしょうか?
実はその不自由さが流行の理由でした
詳しくみてみましょう↓ pic.twitter.com/URzIb7FUvV
【エドワード朝】
皆さんは【ブルマー】にどんな思い出がありますか?
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) August 7, 2023
今回は1910年アメリカのブルマーを紹介します
「女性を自由にさせる衣服」として19世紀半ばに誕生したブルマーは、当時の貞操観念からは受け入れられませんでした
脚が見えるなんてありえない!という声が多数でした
しかし、流れが変わります pic.twitter.com/xYKJ3Y7Oye
女性×スーツの元祖【エドワーディアン スーツ】を紹介します
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) August 9, 2023
1901年エドワード朝
女性たちは新世紀の幕開けに、男顔負けのテーラードスーツを纏いました
歴史的にみても、女性がここまで本格的なスーツを着た流行は初めてです
この魅力的なスーツの歴史と構造を、マニアックにお伝えします↓ pic.twitter.com/V4Wz2tBYWk
新世紀の女性が着た【エドワーディアン・スーツ】
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) October 14, 2023
1901年
新たな世紀と共に始まったエドワード朝
女性たちは、メンズスーツを独自にアレンジし、こんなにもモードなスタイルに身を包みました
令和の現代で見ても、新鮮に映ります
特徴的な衿は「犬の垂れた耳」に似ていることから...続 pic.twitter.com/twup9WSdd2
昨日紹介した20世紀初頭の【エドワーディアンスーツ】ですが、スカートもかわいいんです
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) August 10, 2023
パーツを細かく分断し、身体にフィットさせる設計は、正にエドワーディアンスーツならではです
この設計も、前時代19世紀ヴィクトリア朝ではありえない手法だったんですよ
なぜならスカートは、 pic.twitter.com/bfy91goK3c
【 オマケ 】
1905年7月(明治38年)
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) February 9, 2022
デンマークに送られた「見ざる聞かざる言わざる」の絵葉書を手に入れました
1854年に鎖国が解かれ、東洋に浮かぶ「日本」という国が世界に知られます
後の万国博覧会では「ジャポニズム」がブームとなり、このような絵葉書が人気を博します
そして洋服にも影響を与えます↓ pic.twitter.com/yg5Pp3csGb
江戸時代1652年創業
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) January 1, 2022
組紐を手づくりする【道明】の展示会
KUMIHIMO: The Art of Japanese Silk Braiding by DOMYO
とコラボレーションをしました
現在、ロサンゼルスで開催しており、サンパウロ、ロンドンと巡回します
日本からもバーチャルツアーが可能です↓https://t.co/fmGzIUfBDn pic.twitter.com/CZQAe5BmOT
左から
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) September 12, 2020
第二次世界大戦イギリス軍「ストームコート」
19世紀中葉フランス軍「肋骨服」
20世紀初頭フランス「消防士の服」
食べられるヴィンテージ pic.twitter.com/pXITFUJout
長男(5歳)
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) October 17, 2021
「レゴの肩に乗ってるのなに?」
私
「肩章だね」
長男
「本当にこんな形なの?」
私
「本物あるよ」
ということで、160年前のアメリカ軍の肩章をみせてあげました
「レゴと全然ちがうね」と驚いていました pic.twitter.com/WWcObILkAs
18世紀の「謎の粉」
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) September 2, 2022
1760年フランス貴族のコートを調べていたところ、ポケットの中から大量の白い粉がでてきました
これは一体なんでしょう?
臭いはなく、舐めてみたところ舌がビリビリと痺れる刺激がありました
味の方は、初めに一瞬だけ強い甘さを感じました
体調は良好です pic.twitter.com/EwYAI1pqRR
半・分解展には、服装史にまつわる不思議なアクセサリーや素材も並びます
— 衣服標本家:長谷川 (@rrr00129) October 15, 2023
例えば、1905年の「人毛」です
当時、人毛はれっきとした服飾資材でした
使い道はモーニングジュエリーやヘアジュエリーと呼ばれる喪に服すためのアクセサリー
なんと髪の毛が、こんなアクセサリーに変身するのです
↓続 pic.twitter.com/X1BhhYnhmv