About

| |






衣服標本家(いふくひょうほんか) の長谷川 彰良です
1989年生まれです
自然豊かな東京のはずれで元気いっぱいの三兄弟(9、7、2歳)の子育てを楽しんでいます


私は全国で【半・分解展】という展示をしています

「100年前の感動を100年後に伝える」

この想いを表現したのが、半・分解展です

半・分解展は、衣服を介して歴史と芸術を追体験し、美の根源に触れることができる美術展です


展示会場でのミニレクチャーの様子


半・分解展は「すべての展示品に触れる」という体験型の展示です
展示品はすべて、本物の歴史的な衣服です

なかには、イギリスのファッションミュージアム・バースや、ロサンゼルスのFIDMミュージアムに展示されていた海外博物館の貴重なドレスも含まれます

「本物を触覚で味わう」

私は、この感動を皆さんと共有したいのです



希少な18世紀のドレスやスーツ


私の仕事は、現代では廃れてしまった数百年前の「構造美」や「着心地」を研究し、美の根源を可視化・具現化することです

それは本物からしか学べません
「自分の目でみて、自分の手でふれ、自分の言葉で伝えたい」
だから私は、本物にこだわり、世界中から本物の衣服を集めています

そして私の研究においてコアとなるものが、衣服を分解し製作する「衣服標本」です


1870年フランス陸軍の衣服標本


衣服標本とは、まるで昆虫標本のように、分解したパーツを並べて「内部構造を可視化」したものです

内部構造を覗きみることで、「なぜ美しいのか」が、ぼんやりと浮かびあがってきます


立体の洋服が平面となり、構造が露わになることで美しさの理由を覗きみることができます

そして、その構造から線を抽出し、衣服の設計図である「型紙」まで落とし込んでいきます

その型紙をもとに、着心地を知るための立体物「試着サンプル」を縫いあげます


フランス陸軍のサンプルを試着した様子


半・分解展の来場者は、サンプルに袖を通すことで視覚のみならず「触覚」を介して、歴史的な衣服と対話することができるのです


触覚は、原始的感覚です

赤ちゃんが何でも口に入れるのは、繊細な触覚で世界を捉えているからです
ところが大人になると情報の8割以上を、視覚から得るようになっていきます


私の追い求める感動とは、触覚でしか感じとることができません
私は子供たちの純度の高い触覚から、日々学ぶことばかりです
私にとって、子供たちと遊ぶことは美と触れ合う時間なのです



このBlogは、半・分解展の型紙には書ききれなかった研究の記録をのこしています

サンプルの試着の様子や、縫い方の解説、各アイテムの歴史背景などをご覧いただき、型紙を購入する際の参考にしてください



X    Instagram   YouTube



人気の型紙